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2025年度開催 赤川花火大会に関わったオリーヴメンバにインタビューしてみた

夏がくると、そわそわする理由がある

夏といえば――あの花火大会を思い出す方も多いのではないでしょうか。

そうです、庄内の夏の風物詩といえば「赤川花火大会」。8月の鶴岡の夜空に、音と光と涙がこだまする日です。

今年もありがたいことに、大会の一部広報や動画制作に関してオリーヴにご依頼をいただき、3人のオリーヴスタッフがそれぞれの立場でこのイベントに関わりました。

赤川花火大会実行委員会として、大会の企画・運営・広報活動に奔走した常田さん、1年を通して実行委員会の涙ぐましい努力の裏側を撮り続けたふみさん、そしてオリーヴ新人カメラマンとして初挑戦のみくちゃん。

三者三様の視点でみた赤川花火大会の様子についてインタビューしていきます!

 

赤川花火大会実行委員会 × 常田さん インタビュー

赤川花火大会と言えば常田さんですね!今年は実行委員会の役割も変わったとのことで、大変さを丸裸にしちゃいましょう。

Q. 今年で実行委員として何年目ですか?

常田)もう5年目です。鶴岡青年会議所メンバーがそのまま赤川花火大会実行委員会に出向する形で、僕もその一人として関わったのは2021年からですね。

今年は企画部会の副部会長に初挑戦して、進行シナリオやスケジュールの組み立て、MC台本の作成、当日の進行管理などを担当しました。


Q. 初の副部長だったんですね!オリーヴの仕事と両立するのは大変だったのでは?

常田)それはもう大変でしたね・・ずっと山場の状態でした。
企画部会は初めてだったんですけど、去年までは広報部会もやっていて。
で、広報の後任も同じく初心者だったから、そっちもサポートしつつ、企画部会の方も回して…気づけば両方(笑)

同時に、オリーヴの社内調整として、ドキュメンタリー企画、当日の撮影内容のすり合わせ、アフタームービーの構成検討など、考えることが盛りだくさんで正直準備期間中はほとんど記憶がありません。

 

Q. 夏が近づくにつれて、忙しさで顔色がくすんでいく常田さんが印象的でした。

  当日、最初の花火が上がった瞬間はどんな気持ちでしたか?

常田)そりゃやっぱり綺麗だな~と思いました。でも正直見る余裕はほとんどなかったですね。大会当日の進行管理を任されていたので、MCへのキューだしなど秒単位で確認しながら対応してました。時間が過ぎるのがあっという間でした。

 

Q. ここだけの話、当日の「やっちゃった・・!」エピソードはありますか?

常田)ないです。(キリッ)今年は本当に完璧で、トラブルも何もおきませんでした。

 

Q. オリーヴメンバーの支えを感じた瞬間は?

常田)はるなさんが優しいんですよ。いつも体調を気使ってくれて。優しく声をかけてくれたから、頑張れました。

——いつもオリーヴメンバの様子を気にかけてくれているママ、はるなさん。やっぱり彼女の優しさが、ここでも一人の心の支えになっていたようです。

 

Q. 最後にベタな質問。ずばり一言で表すと、今年の赤川花火はどんな夏?

常田)毎年思うことだけど・・・花火大会に携われて“幸せな夏”ですね(笑)(笑)(笑)

 

——たぶんその(笑)の中には、深夜まで会議を頑張ったことも、天気が悪く雨でびしょ濡れになっても準備を頑張った思い出も、「今年も何とかやりきった」という達成感も、ぜ〜んぶ込みでニコッとされていたんだと信じています!

 

ドキュメンタリー制作×ふみさん インタビュー

これまでは花火大会当日の撮影が中心だったふみさんですが、今年は実行委員会のドキュメンタリー制作に初挑戦。どんな思いがあったのか聞いてみます。

 

Q. 花火大会を追い続けた半年間、そのスケジュールは?

ふみ)最初は2025年1月、花火師さんへの新年のご挨拶に同行したところからスタート。その時点ではドキュメンタリーの方向性について全く決まってませんでした。

そこからはだいたい月2,3回ペースで実行委員会の会議を撮影。とはいえ、会議では“出せない話”(お金のことや未確定情報)も多く飛び交うので、映像の取捨選択が大変でしたねぇ。

5月以降は実行フェーズに入って、毎日のように色々な現場に向かいました。花火自体の準備だけでなく、資材チェックから始まって、カラーコーン並べたり、椅子の確認したり…企業協賛の訪問や、市長訪問にも同行させてもらいました。

あとは花火大会当日、実行委員会の皆様の様子をひたすら撮影してました。

 

Q. 実行委員の現場で一番印象深かった瞬間は?

ふみ)朝4時集合で、花火大会の会場に向かった日ですね。

この日は、花火師さんが使う“土嚢”(約2000個)を実行委員の方々が作る作業を撮影させてもらったんですが、朝から雨ふってるわ河原は泥だらけだわで全員びしょ濡れ。

あの日はある意味印象深いというか、忘れられない現場です。

 

——実行委員の方々ももちろん大変な作業だったかと思いますが、同行撮影する側も過酷だったんですね…!本当にお疲れ様でした。

 

Q. 今年初のドキュメンタリー制作、どうでした?

ふみ)ドキュメンタリー制作は今回初めてだったので、反省点めっちゃあります。もっと上手く作れた部分も多いですね…特に“ストーリーの軸”。これをどう立てるかで、作品がぼんやりするか決まるんです。いい絵が撮れたのに、“その人は使わないでください”って言われたことも。

ドキュメンタリー制作は、クライアントの伝えたいことと、自分が残したい物語の“すり合わせ”がめちゃくちゃ大事ってことを学びました。

 

Q. ずばり、現場で「人を撮る」ってどういうこと?

ふみ)うーん…やっぱり「どれだけ深堀りできるか」じゃないかな?

最初は誰とも話せなくて、ただただ人の動きを撮ってただけだった。“これじゃドキュメンタリー無理だな”って思って、とにかく色々な実行委員の方と仲良くなれるように積極的に会話しました。

会話を重ねて距離が近くなると、自然な笑顔や本音がカメラに映るようになってきて。それが“人を撮る”ってことなんだなって分かりましたよ。

 

Q. 最後に、このドキュメンタリーを観てほしい人はいる?

ふみ)生まれてくる3人目の子どもに見せたいです!!!

 

——オリーヴの社内でも、ふみさんの第三子のご予定を知らないスタッフがいるとかいないとか‥。この記事を見て驚いてくれたら嬉しいな。

 

花火大会当日カメラマン  × みくちゃん インタビュー

今年からオリーヴのメンバ入りとなった最年少のみくちゃんは、中学時代からカメラを始めてその歴15年!オリーヴでは初めての現場だったとのことで、当日の様子を振り返ってもらいました。

 

Q. オリーヴでは初めての撮影現場となりましたね!当日はどんな準備をして挑みましたか?

みく)これまで赤川花火は参加者として行ったことはあったんですけど、撮影側は初めてでした。いつものようにカメラ準備して、緊張はあんまりなかったですね。

でも蓋を開けたら“暗さ”がめちゃくちゃ大変でした。

 

Q. 暗い中での撮影は難しかったですか?

みく)花火そのものじゃなくて“観客メイン”の撮影でした。もちろんライトは使えないので、 大きい花火が上がって観客が照らされた瞬間を狙って撮りました。シャッタースピードを落としての撮影なので、とにかくブレないことに全集中でしたね。多分、 今回の撮影はこれまでのカメラ歴の中で一番の強敵だったかも‥

Q. ”撮れた!”と思えた瞬間はどんな場面?

みく)観客の方がピースしてくれたり、笑ってくれたり。その“楽しんでる瞬間”が撮れたときはめちゃめちゃ嬉しかったです!!

 

——そこに集まった人の表情が一番“夏”を語ってくれるんですよねぇ。

レンズ越しに交わるあの一瞬のコミュニケーションは、撮影者だけが味わえる特権です。

 

Q. 会場では著名人との遭遇もあったそうですね!会えた感想を教えてください。

みく)うど鈴木さんが会場にいらっしゃっていたんですが、私テレビほとんど見なくて、特にバラエティとかお笑い番組は全く‥。実は、うど鈴木さんのこと当日まで知らなかったんです‥(笑)でもオリーヴスタッフ何名かと快く写真撮影に応じてくれて、とても優しい方でした。

Q. 最後に、来年の自分へメッセージを送るとしたら?

みく)帽子を持っていけ!!です!!(笑)橋本さんが帽子を貸してくださいました。夕方までが本当に暑くて…飲み物4〜5本一気になくなりました。あと、もっと暗い場所で撮る練習しておきたいですね。暗所で撮る習慣が今までなかったので。

——撮影スタッフは一日中会場にいるので、本当に体力勝負です。熱中症にならなくてよかった…!暑い中、本当にお疲れ様でした!

 

夜空の花よりまぶしい3人の仕事っぷりでした。また来年!

ただ“記録する”だけではなく、そのひとときを“未来に残す”のが映像という仕事。
撮影し、編集し、届けることで、 会場に来られなかった人にも「行ってみたい」と思ってもらえるような臨場感を伝える。 改めて、映像の持つ大きな力を感じた夏でした。
来年もきっとまた誰かが泥だらけになるし、誰かは睡眠を失い、誰かは芸能人を認識できずにスルーするでしょう。それがオリーヴ流“夏の仕事”であり、赤川花火大会の裏側の裏側を支えるチームです。