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「第77回カンヌ国際映画祭」で制作に参加した映画「WILD BOYS」が上映されました!~カンヌ日記前編~

「夢が叶うなあ」と思ったレッドカーペット

2024年5月14日から12日間にわたってフランス・カンヌで開催された「第77回カンヌ国際映画祭」。そのオープニングの日に、僕がメインカメラマンとして制作に携わった映画「WILD BOYS」が、メイン会場の PALAIS DES FESTIVALS、シアターPALAIS Dで上映されました。

「WILD BOYS」のポスターが扉に貼られています。

僕は5月13日にカンヌ入りし、監督のザック・ベイニー、プロデューサーの八木ジン、通訳や脚本翻訳・監修の杣理沙、スポンサーの沖潮夫妻と一緒に、カンヌのレッドカーペットを歩きました。

工場勤務から映像制作の世界に飛び込み、「好きだから」という気持ちで突き進んで映画にも関わるようになった頃は、まさか自分がカンヌに行く日が来ようとは、全く思っていませんでした。セレブやスターがあふれる映画祭会場でレッドカーペットへ一歩を踏み出した時、「夢が叶うなあ」と胸がいっぱいになってしまいました。

映画祭はレッドカーペットだけじゃない!

カンヌ国際映画祭というと、たくさんの有名俳優がレッドカーペットを歩いているのがハイライトと思うかもしれませんが、あれは映画祭のほんの一部。計12日間も続く映画祭では、様々なイベントが行われます。

僕は4日間参加したのですが、こんなスケジュールで映画祭を楽しみました。
-5/14: コ・プロデューサー(共同制作者)のジュリア・ド・カドゥネと合流。前夜祭のような雰囲気の映画祭へ
-5/15: カンヌ映画祭初日。夜に「WILD BOYS」上映
-5/16: 映画祭&ブース視察。上映されている映画を見たり、営業活動をしたり。どっぷり映画祭でした。
-5/18: ジャパンナイト

僕にとっての映画祭初日である5/14は、フランスにおけるザック監督の代理人であり、監督の過去2作品をカンヌ国際映画祭へと紹介したプロデューサー(共同制作者)のジュリア・ド・カドゥネと合流し、映画祭に繰り出しました。

ジュリアの犬。名前はフェリシティ。「WILD BOYS」制作陣の1人(?)です。

翌日の5/15はオープニングナイトで「WILD BOYS」の上映。僕たち制作陣にとって一生忘れられない一日となりました。

続く5/16も映画祭。上映される映画を見たり、世界中から集まった映画関連のブースを視察したりしました。出展していたのは世界各国の配給会社だけでなく、ロケ誘致を目的としたブースもありました。

そして映画祭の締めくくりともいえるイベントが、5/18に行われた「ジャパンナイト」です。

“日本と世界の架け橋に”「JAPAN NIGHT」

会期中の5/18に日本の映画と文化を世界に発信することや、海外の映画産業に携わる関係者の交流を目的として開催された「JAPAN NIGHT」。俳優でタレントのMEGUMIさんが代表を務める会社「KICKY」が主催し、イベントには700人以上の映画関係者が訪れました。

ジャパンナイトを主催したMEGUMIさんがプレゼンター。

気軽に写真を撮っているように見えますが、なんとこのお二人、カンヌ映画祭の主催者です。

JAPAN NIGHT後の1枚。

初めてのカンヌ国際映画祭、全力で楽しみました。ぜひまた来たいです!

カンヌ国際映画祭で上映された映画「WILD BOYS」

映画「WILD BOYS」は、監督・脚本のザック・ベイニーが14年にわたって構想を練ってきた長編映画です。

ザック監督は2001年に音楽プロデューサーとして来日。日本をいたく気に入ったことからアメリカから移住。以来20年以上を日本で過ごし、現在は音楽プロデューサーとして国際的に活躍するかたわら日本で映画を制作。今回の「WILD BOYS」は3作品目で、過去2作品も2012年と2015年のカンヌ国際映画祭に出品したキャリアを持ちます。

「WILD BOYS」の撮影が行われたのは2023年5月、場所は京都府亀岡市でした。監督はアメリカ人、カメラマン(僕)は日本人、照明はオーストリア人、音声さんもアメリカ人というグローバルなメンバーでチームを組みました。ちなみに何故僕がこのチームに参加したかというと、不思議なご縁があったからとしか言いようがありません。

「WILD BOYS」は今後、撮影を行った亀岡市で試写会を行う予定です。是非お楽しみに! 

「WILD BOYS」ストーリー

本好きオタクの「マモル」とケンカ大好き不良の「コウガ」。それぞれに孤立しお互いだけが認めあう十三歳の二人。ある日、親に置き去りにされ児童養護施設に連れていかれることになったコウガ。彼を救いたいマモル。二人は、山に隠れて自給自足で生活する計画を立てる。少年たちを時に助け、時に立ちはだかる豊かな大自然。二人は助けあい、知恵をしぼり、降りかかる困難を乗りこえていく。大冒険の毎日は、現代っ子をワイルドボーイズに変えていく。忘れられない夏の冒険が、いまスタートする。