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映画「WILD BOYS」の上映のために5月13日から5月19日まで滞在した僕は、ひとりぼっちの日本~カンヌ移動に始まり、初めてのフランスでのエアビー滞在、地下で行われる真の映画祭にニース観光、そして復路もひとりぼっちと、数々の印象に残る出来事を体験してきました。
今回映画祭に行く「WILD BOYS」制作チームは、僕以外全員大阪在住。そのため、東京で一旦落ち合うこともなく、大阪から直接カンヌまで行ってしまいました。酒田在住の僕、ひとりぼっち!庄内~羽田、その後の羽田~ドバイ、ドバイからニース空港まで全部ひとりぼっちでの移動でした。ちなみにドバイ経由を選んだのは、「ドバイに行ってみたかったから(たとえ空港から出られなかったとしても)」!
何とか長時間の飛行機移動を終え、ニースの空港に降り立ちました。この後はバスでカンヌまで移動ですが、わかりやすくバスの行き先表示に「Cannes」と書いてあったおかげでバスを発見。写真はバスで隣合った人で、なんとこの方も映画祭へ参加するのだとか(というか、バスの中は映画祭関係者だらけ!)。映画の買い付けなどをしていて、カンヌにはゾンビ映画を売りに来たと言っていました。降りるバス停を間違えかけた僕を助けてくれるなど、とてもやさしい方でした。
長時間の移動を経て、何とかカンヌに到着。眼前に拡がる地中海がきれい。
滞在先のエアビーで、落ち合えたメンバーと乾杯。無事にたどり着けたときは泣くかと思いました!
カンヌ映画祭で驚いたのは、真の映画祭はレッドカーペットでも授賞式でもなく、地下で行われているということ。
何の話だと思うかもしれませんが、レッドカーペットを歩くセレブや、パルムドールの発表は実は映画祭のほんの一部。参加している映画関係者にとって一番の目的と言えるのは、会場地下で行われるブース出展による配給合戦。世界中の映画関係者が、自分がかかわった映画を売ったり、世界中の配給会社が自国での上映権を得るために映画を買いに来ていたりするんです。そのため、あちらこちらで商談が行われています。
メディアが集まる表側だけでなく、水面下の映画祭まで見られたのはものすごく良い刺激になりました。
ニースの町を観光!マティスにピカソの美術館巡り
映画祭の合間をぬって、コートダジュールの有名な街ニースやピカソ美術館のあるアンティーブ観光へ。地中海沿いのエリアは5月ともなるとほぼ夏。燦々と降り注ぐ太陽は、今のような照明技術がなかった時代にコートダジュールで映画産業が発展した要因のひとつで、なかなかにまぶしくて暑いためすぐに喉が渇きます。テラス席でドリンクを頼み、気分は現地の人。
本当に、空も海もびっくりするほどの青。
アンティーブのまちにあるピカソ美術館。
こちらはニースにある有名なマティス美術館。
マティスの代表的な作品があちこちに飾られていて圧巻の一言。
マティスの代表的な作品があちこちに飾られていて圧巻の一言。
楽しかったカンヌ滞在はあっという間に終わりを告げ、あまりの充実した時間に絶対また来る!と決意を新たにしました。監督をはじめとした制作陣ともニースの空港でお別れ。なぜかと言えば……帰り道はまたひとりぼっちだから!
ひとり移動の最中、腹ごしらえにと水とクロワッサンとサンドイッチを買ったらお会計が35ユーロ。2024/5/19のレートだと、1ユーロは約169円。計算すると……5915円。ヨーロッパの物価高&円安の恐ろしさを身に染みて感じた出来事でした。