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STAFF INTERVIEW!

1,300人の胃袋を満たした料理人が、クリエイティブを支えて心を満たす。新舘春菜さんインタビュー

PROFILE

新舘 春菜

プロジェクトマネージャー/総務

どんな仕事してる?
ECサイトの管理業務やプロジェクトの進行
ひとこと
具だくさんスープがすき

INTERVIEWER

國本 琢也

(株)オリーブ10周年記念インタビュー、今回は「オリーブのお母さん」こと新舘春菜さん。よその事を自分ごとに捉え、見えざる心遣いで職場環境を創りだす。替えの効かないこのスキルは、クリエイティブの現場にこそ必要不可欠だと痛切に感じました。会社を見守る優しい眼差しに迫ります。

給食は1,300人分くらい作ってました

まずは地元からお伺いしたいのですが、出身はどちらですか?

出身は余目です。結婚と出産を機に旦那の地元である松山(旧:松山町、現:酒田市)に移りまして、それから今まで松山在住です。最初は何もない所だな~と思っていたんですが(笑)、今は自然も近いし、近隣の町にもアクセスも良くていい所だなあと思ってます。

新舘 春菜

スキー場もありますしね。オリーブ入社以前の話もお聞きしたいのですが、これまでどんなお仕事をされてきましたか?

子供の成長に合わせて仕事の時間を調整してきたような感じで、鉢物農家のパートをしたり、給食会社で働いたり。学校給食の仕事だと、学校の長期休みに合わせて仕事も休みになったりするんですよ。だから子供が休みの時は家にいることができて、かなり助けられました。そんな魅力もあり、給食の仕事は10年続けました。

なるほど!お子さんがいるご家庭にとっては便利な働き方ができるわけですね。給食会社では調理の担当だったんですか?

そうです!でっっっかい釜でバリバリ調理して、こう…(釜を両手でかき回す動き)。もうね、あれは工業です!(笑)完全に力仕事ですね。

新舘 春菜

(笑)。当時は何人分くらいの給食を作ってたんですか?

1,300人分くらい作ってましたね。10年勤めた中で、最終的にはメイン料理を作れる立場まで這い上がりました(笑)。調理師免許も取って。

トップシェフまで上り詰めたんですね!(笑)。料理自体はお好きだったんですか?

結構好きですね、お菓子作りもしますし。自分も食べることが好きだし、とにかく料理が美味しければ家族も喜んでくれるしという気持ちで家でも料理は自分なりに頑張ってて。家族が喜んでくれるのが嬉しいんですよ。給食会社の後も飲食店で調理を担当したり、ずっと調理関係の仕事でしたね。

ご自分にも向いている職種だったわけですね。そこから全く違う業種のオリーブにはどのように入られたのでしょうか?

ここまで聞いただけだと謎ですよね(笑)。まず、うちの旦那と拓也くん(オリーブスタッフ:工藤拓也)が松山が地元の同年代で、友達同士だったんです。2人ともバイク好きで、学生時代に私が旦那のバイクに乗って友達の集まりに行くと、その場に拓也くんもいたりして。

新舘 春菜

あ~!そこからもう繋がりはあるんですね。知り合ってからは結構長いと。

高校時代からですからね。もう1つ言うと、橋本さん(代表取締役)がオリーブ立ち上げ前に働いていた工場にうちの旦那も勤めていて、旦那と橋本さんも友達だったんです。

え、そうなんですか!ちょっと整理すると、拓也さんと佐規子さん(取締役)はご夫婦だし、工場には徹さん(オリーブスタッフ)も勤務していて。オリーブ設立前から未来の創業メンバーと繋がりがあったということですね(笑)。(オリーブ創業前の話は各メンバーのインタビューをご参照ください!)

その頃、工場の同僚の方がご結婚されまして。その方の結婚式の余興ムービーを旦那と橋本さんが作ってたんです。旦那からこんな映像を作れる人がいるんだよ~って教えてもらったのが橋本さんを知った最初ですね。凄いなあって。

ほほ~!まさにオリーブ誕生前夜という頃ですよね。

だと思います。そんなことで昔から皆のことは知っていて、橋本さんが拓也くん達の家で仕事始めたとか、今度は酒田に移転して株式会社になるとか、その時その時でオリーブの成長を見聞きしていたんです。

私がなんか変な空気出してたのかな?(笑)

新舘 春菜

その頃はやがてその会社で働くとはつゆ知らず(笑)。

(笑)。そんな中で我が子が保育園を卒園するとき、思い出DVDをオリーブさんに依頼したりもしました。それからも子供関係で学校行事の撮影をお願いしたりして、その度に現場でお~い橋本さ~ん!、とか佐規ちゃ~ん!なんて、会えば楽しく話す仲でした。

旦那さんの繋がりもそうだし、春菜さんとしてもご関係は続いていたんですね。不思議なご縁というか…。ではいよいよ、入社の経緯についても伺いたいです。

オリーブとはずっと楽しく接し続けていて、会って話すうちに当時勤めていた飲食店に食べに来てくれたりもしまして。そのお店に関しては、そこで働き続けるかどうか悩んでいた所もあったんですけど。

でもわざわざ食べにきてくれるのは嬉しいですね。

嬉しかったです!私の料理を「美味しい!」って食べてくれて、「今度会社に遊びきてよ!」と言ってくれるので、ほんとに遊びに行ったりして(笑)。

新舘 春菜
橋本・工藤が食べに来てくれた当時の写真

いいですね!オリーブの人たち会って話すのが純粋に楽しかったっていうのはあったんですかね。

ですね。ちょくちょく遊びに行ってて、橋本さんに「これ食べたいんだけど作れる?」って頼まれて、プリンケーキを作って持っていった記憶があります(笑)。そこで今の仕事を続けるかどうしようか…みたいな悩みをポロポロ話したりもして。

なるほど。どんどん距離も近くなっていって。

その後飲食店の仕事は辞めまして。その報告というか、オリーブにまた行った時にその話もしました。特に先のことも決めてなくてと話したら、「次が決まるまでの繋ぎでいいから、事務で手伝ってもらえない?」って声をかけていただいたんです。

新舘 春菜

おお!ここでオリーブ入社につながるわけなんですね。

たぶん私が…なんか変な空気出してたのかな?(笑)、「頼むよ~拾ってくれよ~!」みたいな空気出してたのかも知れないですけど(笑)。

(笑)!そんなことないでしょう!

でも事務職の経験もないし、なんであの時声かけてくれたんだろうとは未だに思ってます。本当にいい人たちだな~と。それかやっぱ変な空気出してたかなあ(笑)

出してないはず!(笑)仮に出していたとしても、取らない人は取らないですよ。やっぱり春菜さんの人柄やこれまでのやり取りも見た上で。タイミングもあったでしょうし。

タイミングで言えばオリーブさん的にもハニカミ*1を始めた時期で、人手が必要だったのはあるとは思いますけども。

春菜さんとしても、オリーブで仕事をしてみたい気持ちはあったんですか?

入社前に佐規子さんと話したとき、佐規子さんの明るさというか…この人の近くにいたらずっと楽しく過ごせそうだなと思ったことがあって。だから声かけてもらった時は嬉しかったです。これ本人には言ってないんですけど(笑)。

このインタビュー通して伝えてしまいましょう!(笑)。お互いがご縁を感じての入社だったわけですね。

「3年2組の岡江久美子」(笑)

新舘 春菜

オリーブで働き始めてからはいかがでしたか?今までとはかなり違う業種かと思いますが。

まずはPCに馴れなくてはと(笑)。それまでPCは年賀状とか学校の保護者だよりくらいしか使ったことがなくて、分からないことは正直多かったです。子供からも「ママがパソコン!?大丈夫?」なんて言われたり(笑)。

(笑)。入社当時はハニカミのお仕事が中心で。

そうですね。最初はパートとしてオリーブに入って、後に正社員になるんですけど、そのタイミングでハニカミチームのリーダーを仰せつかりまして。責任を感じましたね。

給食会社でトップシェフになったり、基本的に上り詰めますね!(笑) 。誠実な仕事ぶりは業種問わずみんなが見てるんですね。

いやいやいや!(笑)ハニカミでの仕事は、受注からお客様とのやり取り、その後の商品発送まで映像制作以外のフローは私が担当しています。最初はミスもありましたけど…。

馴れながらの仕事は大変ですよね。仕事の中身的な話だと、ハニカミは主にLINEやメールでお客様とやり取りをする性質上、直接対面とは違った難しさがありそうですね。

そうなんです!文面からどれだけお客様の感情を読み取れるかが鍵なので。お客様もそれぞれの要望や疑問があるので、個別に通り一遍の話し方ではなく対応することを心がけてます。ハニカミは一貫して自分の担当なので、熱意は他の社員には負けないぞ、と言う気持ちはあります。

新舘 春菜

個別のお客様との応対なので簡単にマニュアル化できるわけでもないですしね。ハニカミの仕事もこなしつつ、その後仕事内容に変化はありましたか?

正社員になったタイミングで経理も担当するようになって、ざっくりですが総務もやっています。あとは朝出社して掃除をするとか。

掃除まで!見えないところでも春菜さんの仕事ぶりが会社の空気を作ってますね。ちなみに他のスタッフからの話では「みんなのお母さん」と密かに言われている節もあるみたいですよ(笑)。

「お母さん」!出た~!(笑)

出た~!とは?(笑)

高校の時にも言われてました!卒業アルバムに「3年2組の岡江久美子」って書かれて(笑)。高校生からお母さんキャラか~、って。

岡江久美子(笑)。何か自覚というか、そう言われる心あたりはあったりしますか?

ないですよ!(笑)実際2児の母でありますけど。

お話を聞いてると総じて世話好きというか、人が安心するような気配り精神は感じますよね。僕がオリーブ来た時も必ず飲み物を出していただいたりして、居やすい空気を作ってくれたり。掃除の件にしてもそうですし。

う~~ん。会社内で言うと、オリーブは映像にしろ写真にしろWebにしろ、ものづくりの会社ですよね。自分が制作には携わっていない事への劣等感ではないんですが、思う所はあって。その中で自分の役割を考えて、今の立ち位置に落ち着いた感じです。

「みんな元気か~?大丈夫か~?」って見回して(笑)

新舘 春菜

ちなみにご自身でも制作というか、映像作ってみたいなと思うことはありますか?編集作業見ててちょっと面白そうだなとか。

ないですね。恐れ多い気持ちもありますし、出来上がった制作物を見て凄いな~と思う方が好きです。制作に携わっていない側として作品への意見を求められたりもするので、ものづくりに関してはお任せしております。

なるほど。でもスタッフが仕事しやすい安心感であるとか、人が見えないところまで心を配っていい雰囲気を作るという環境づくりが1番難しいところで、ある意味1番のものづくりだと思います!そこを作り出しているのが春菜さんのお仕事なんだなあと。

どうですかね…ありがとうございます(笑)。スタッフが働きやすいような雰囲気の会社であって欲しい!とは思ってますね。「みんな元気か~?大丈夫か~?」って見回して(笑)。

その感じは完全にお母さんですね(笑)。数字で測れない部分のお仕事だと思うので、これが実績だ!と打ち出せない難しさはあると思いますが。仕事に関してこれから目標というか、こんな会社になったらいいなと思う所はありますか?

会社での話で言うと、やっぱり制作した作品の良さや作り手の凄さは近くで見てきてすごく分かるので、それをもっと世間に広く知って欲しいなと思っています。

新舘 春菜

おお~!やはり自社制作物のクオリティには確固たる自信がある。

それはもちろん!要望や用途に合わせて細かくお客様の要望に応えられる会社なので、そこをもっと知ってほしいし。作品を通じてもっと人に喜んでもらいたいなと思ってます。あとはみんなの体調が気になったりする時もあるので、もっと無理のない環境作りという点で、私ができることはないかと考えたり。

なるほど。制作に関しては忙しさの波というか、どうしてもピーク時特有のせわしなさは出てきたりするでしょうしね。

そうですね。私は決まった時間で働いてますけど、制作のスタッフは撮影の都合で時間がバラついたりすることはあるので。やっぱりみんな元気でいてほしいし…見守っていきたいなと。

うん、その視点はやっぱりみんなのお母さんです!(笑)

そうなんですか?(笑)私なりにスタッフを見守りつつ、楽しい職場であり続けてくれればいいなと思っています。

新舘 春菜

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撮影協力店 自家焙煎珈琲店 草木舎

INTERVIEWER

國本 琢也
1986年生まれ、神奈川県出身のMC、ラジオパーソナリティー。
早稲田大学法学部中退後、山形県に移住し米農家となる。

2014年、ヒルクライムバイクのイベント「Hill Climb TOHOKU」を皮切りに農業と並行してMC活動を開始。以降、バイクイベントだけでなく地域イベントでもMCを務める他、結婚式司会等も経験。コロナ禍においてオンラインイベントのMCでも好評を博す。
現在、酒田FMハーバーラジオにて自身初となる冠ラジオ番組「シャドウ國本のだいたい大丈夫」に出演中。FM山形の特番出演など露出を増やし、国内でも稀に見る「農家MC」として着々と活動のエリアを広げている。